アニメ「舟を編む」の「早雲荘」を編んでみたが混乱した

アニメ「舟を編む」の「早雲荘」を「舟編荘(仮)」として妄想建設を続けています。

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玄関周辺が映った場面を繰り返し確認しつつ、例の引き戸を付けてみました。モデルになった建物の写真から作画しているようなのですが、情報が断片化していてたいへん苦しいです。レトロな風情は関心を持たれているようなので、ぜひもうちょっと間取りとか建物の構造にも関心を向けていただきたいところです。

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階段位置がこのように推測できます。手前が玄関。玄関左横はたぶんトイレ。室内の様子からは引き戸と押入の位置が逆になるはずです。とりあえず、オシャレ窓付の引き戸を作りました。これ、古いタイプの模様入りガラスっぽいです。

この下宿棟に台所を置くと大家さんと夜食をとるシーンでの登場人物の移動方向が説明しづらい。モデルとなった建物からは何か改変がされているのかもしれません。現状確認できる限りの情報に合わせると、台所は大家さん宅の建物に属していると考えたほうがよさそうです。

 

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大幅な改変を加えた「舟編荘(仮)」1階案(その2)。こんどは上が玄関側です。玄関から階段を降りて通りに面していたはずなので、大家さん宅の玄関も通りに並んでいるはず。2階からの階段を降りた左手に引き戸があるようなので、ここで大家さん宅と接続していると考えられます。台所と向かい合う部屋は、入口の引き戸は共通ですが下宿ではなくて大家さん宅の部屋と考えれば辻褄は合う。下宿棟と大家さん宅のあいだから外へ出て、縁のある部屋(座敷としました)へ向かう描写がありましたから、2棟の建物は上図のような関係で大丈夫そうです。

周辺の土地形状から横浜っぽいんですが、実際のモデルの立地もわからない。せめて外観の全景がわかれば、手掛りも増えるというものです。

Wikipediaで確認した原作設定では、馬締さんは下宿部分を1棟まるまる使っているらしい。道理であちこち違う部屋で書き物をしている様子が描かれるわけです。1階の四畳半を書庫状態にしている様子の場面もあります。これは想定どおり入口横が一間の押入でした。しかし、1階の部屋は電灯のスイッチが後付ではないタイプ。1階と2階で貸間にした時期が違うのかもしれません。

最終回までに全容を把握できるか、はたまた公式設定資料が公開されるのが先か。もうちょっとがんばってみます。

たぶん、つづく。

 

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アニメ「舟を編む」の「早雲荘」を編む

2階だけ再構成してみた「舟編荘(仮)」、というか作中の「早雲荘」。つづけて1階を考えてみます。

前回はこちら。

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2階は外観その他から八畳間が並んでいるらしい。1階は外観から四畳半が並んでいるらしい、ということで、建物としてうまく納まるように1階は四畳半と台所を配置してみます。アニメで台所が登場すると、だいたい馬締さんが2階から降りてくる。2階からの階段のほぼ正面に台所が位置しているようです。

前回いろいろ考えた結果、階段を建物の端に設置して、台所がその正面あたりになるような配置を考えてみることにしました。

 

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「舟編荘(仮)」1階案(その1)です。四畳半と押入、入口に半間の板の間としてみました。1部屋分だけ畳と押入を着色しています。これだと2階が八畳間で3部屋並んでいる平面とうまくおさまります。階段のほぼ正面に台所です。1階の部屋をひとつ台所に充てて、階段室の幅だけ拡張するとちょうど階段の正面に台所になります。これだと台所が十畳になるので広すぎる気もするのですが。台所の様子では窓側が二間半ありそうなので、これでよしとしておきます。

アニメの描写では階段と台所の関係が半間ほどずれている気もする。もしかすると階段の形は逆かもしれない。昇り口を左としているが、右としたほうが適当かも。また追々修正します。

台所の先が大家さんの自宅へ接続しているらしい様子ですが、どこかでL字に棟が交差して、その先に縁のある部屋が位置するはずです。ここが実はよくわからない。外観の画像も階段室あたりまでしか見えていないようです。それに1階にトイレがない。

もっと資料を!

困ったときの公式。「あらすじ 第六話「共振」」0:13が下宿の玄関でしょうか。この画像に従えば、左手にトイレが2つ並んでいるようです。0:06には階段も。やはり右側から昇る仕様です。

が、「あらすじ 第五話「揺蕩う」」0:25は右手に下足棚が見えますから玄関正面に階段らしいとわかります。左側に扉が並ぶのでこれが1階の部屋。えーっ、台所との関係がおかしい。それとも階段は2つあるのか?

「あらすじ 第四話「漸進」」0:22が通りからの外観です。これで玄関から階段までを検討しなおして、1階を修正してみることにします。

風呂は、もしかしたらないのかもしれないが、やはり位置が不明。昭和50年代以降に台所を改装しているはずだから、少なくとも大家さん宅に風呂はありそう。風呂が増築だとちょっと厄介かも。

もっと資料を!

困ったときの公式。公式で公開されているダイジェストPV「「舟を編む」今からでも分かるダイジェスト」も確認。7:14に室内が映ります。ここが外観の左端の部屋だったらしい。前回馬締さんの部屋と見誤りました。この部屋は窓に向かって右側に押入があるから、六畳でしょうか。電気のスイッチがまたいい感じに古い様式です。これも配線が露出している後付けのようです。11:45には2階の窓のアップ。上部隅に角を丸くする枠が付いている仕様とわかります。実在のモデルがありそうですね。

「あらすじ 第二話「逢着」」0:21にも同じ2階左端の六畳間室内がみえます。やはり一間の押入。押入の左側は、たぶん床(床の間)だったらしいスペース。うーん、この2階は本当に下宿仕様だったのでしょうか。しかし大家さん宅の一部だったとすると階段の説明が難しい。

 

次は外観に合わせて1階を検討しつつ、部屋の引き戸を作ってみようと思います。台所の引き戸も同じ意匠でしたね。

気が向いたら、つづけます。

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アニメ「舟を編む」馬締さんの部屋は四畳半か六畳か

深夜アニメで眠いこのごろですが、みなさんはアニメですか。

舟を編む」の馬締さんの家を解析するためだけにこのアニメを見ています。公式設定とかモデルになっている建物がありそうなのですが、アニメから再構成してみます。原作も読んでいない本来は明らかな部分もわかっていないので、わかってないなあと流してください。

 

馬締さんの家は大家さん宅と棟続きの、かなり古いタイプの下宿のようです。居室の戸も引き戸、引き戸の意匠が昭和30年代までの流行のようなので、もしかすると終戦直後の建物かもしれないと踏んでいます。さらに、窓ガラスの割り付けも古い形式です。引き戸の意匠が居室も台所も揃っていて、窓がサッシではないので、改装もほとんどされていないようです。

ただし、台所はステンレストップのシステムキッチンが設置されているので、昭和50年代に改装されているようです。前面扉の意匠がたぶんそれくらいの年代っぽい。給湯器がわかれば年代判定は一気に楽になるのですが、見逃した。

が、公式サイトの動画「第1弾PV」0:001に給湯器がばっちり。流しの蛇口は昭和40年代風なんですが、給湯器は平成に入ってからの比較的新しい機種のようにも見えます。給湯器だけ後で交換しているかも。給湯器を固定している場所がポイント高いですね。窓枠は木製でここは改装なし。そのままだと給湯器の設置場所がないので、窓の手前に板を付けて、そこに給湯器を設置しています。つまりこの給湯器は平成に入ってから交換しているとしても、建築当初にはなくて、たぶん後付け。平成以降だと給湯器は後付けでも室外に設置されるタイプが普及します。

大家さん宅は縁のある部屋と、度々馬締さんと夜食をとる部屋が続き間のようなのですが、これもまだ判然としていない。

で、問題の居室の規模。本棚が多過ぎて畳割りがよく見えないので、一室が四畳半なのか六畳なのかわかりにくい。公式サイトの動画「第2弾PV」0:13にちょうど室内の全景が見えます。特徴的な窓の割り付けもよくわかります。窓が一間幅とすると窓側の一辺は二間のようですから、四畳半の線は消えます。じゃあ六畳なのか、といえばこれも問題がありそうです。

六畳だとこんなに余裕で布団が敷けないはず。

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六畳で設定したときの状態。中央の白い四角が布団。布団だと思って見てください。手前に出入口があるはずです。出入口は引き戸ですが、かなりぎりぎりです。この窓、窓が古い割り付けなんですよ、これ。ガラスが波打っていたら昭和初期とか大正ぐらいまで遡る建物の可能性もあります。

ともかく、もっと資料を!

公式サイトの動画「第3弾PV」1:08に建物の外観が見えます。やはり窓側が二間幅です。2階には3室並んでいて、右側に屋根の切り替えがあるのでここで別棟になっているのでしょう。1階は窓の配置が異なるので四畳半4室と見えます。この棟がまるまる貸間(下宿)と考えられます。台所が1階の部屋と対面の配置だったはずなので、2階は中廊下を挟んでもう1列部屋がありそうです。建物の奥行きは半間の廊下を含めて四間半、外観の屋根の傾斜から判断できる規模とそう離れていない気がします。

それだと、1部屋が八畳になります。広い。本で溢れた狭い部屋に暮らす本の虫じゃないの?どゆこと?でも八畳にすると、室内の画像のとおり、だいたいいい感じで布団が敷けそうです。

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八畳で設定したときの状態。アニメの画像に近いのはこちらですかね。たぶん八畳なんでしょう。下宿にしては上等な造りだな。

八畳だとして、1階の階段を下りたほぼ正面が台所なので、どこか途中に階段室を設けないとうまく階段が納まらないのですね。あれこれわかる範囲で2階を組み立ててみるとこんな配置になりそうです。

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「舟編荘(仮)」2階の案(その1)です。Wikipediaで確認したところ作中では「早雲荘」という下宿だそうです。畳を着色している部屋を馬締室として八畳。階段の位置を台所に合わせるとどうしても六畳の部屋ができてしまう。外観から判断した1階に四畳半4部屋が並ぶという予想とも対応しません。それにこれだと押入がない。台所の位置を考えなおしたほうがよさそう。

 

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というわけで、台所が別棟か、階段真正面からはちょっとずれていると仮定して、階段を廊下の端へ寄せてみました。「舟編荘(仮)」2階の案(その2)です。階段室が建物からちょっと引っ込むので、外観のとおりになります。この図ではわかりにくいですね。階段室の向かいの板の間はトイレか共用の流し(洗面所)が置けそうです。こちらのほうが合っていそうです。

もしかするとモデルとなった建物は2階も四畳半で押入のある部屋が並んでいる造りなのかもしれません。1階も作ってみつつ、再検討したいところです。

 

そうそう、差し当たってのタイトルの疑問に対する答えは「八畳」です。

たぶん、つづきます。

 

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高価なきらきら

例の「高価なきらきら」の画像があったのでこれで今週は乗り切ろう。enchantMOONの思い出。

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ペンで描いた線を指で囲むときらきらするやつ。白背景で使っているからせっかくのきらきらも静止画にすると目立たない。実際はきらきら動くから美しい。この状態だと口の周りになんか食べカスが付いているようだが、きらきらだ。

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何を考えていたのかわからない落書き。前後は割とまじめに勉強会?の記録を取っているデータが残っている。たぶん飽きたのだろう。亀のつもりだろうか。enchantMOONは結構ちゃんと筆圧をひろっている。

ブログなんてウソさ、ブログなんてないさ

はてなブログ5周年ありがとうキャンペーンお題第1弾「はてなブロガーに5つの質問」

1. はてなブログを始めたきっかけは何ですか?

 あれは三年前。ブログなんて止せばいいと諭すやさしい人たちを駅のホームに残して故郷を離れた日に遡ります。終着駅で探し当てた「はてな」の看板。あやしいネオンの光の奥に続く暗い石畳が濡れていました。雨は上がったばかりのようでした。古いモルタルの壁にはさまれた路地を進むとブロック塀の向こうに玄関ポーチに毛並みのよい犬が座っているアパートがありました。ブロック塀の入口には看板がかかっているのですが読めませんでした。暗いからです。いつのまにか日は落ちて、玄関に明かりが灯っています。でも看板は読めなかったのです。「○○○ブ○グ」と書いてあるようでした。

「ブ○グ」は「ブログ」に決まってますよね。だから、ここが「はてな」だとわかったのです。「ブログ」といえば「はてな」に決まっていますよね。犬はいなくなっていました。

はてなブログを始めるまでにはまだ長い話があるんですが、この話を続けたほうがいいですか?

 

2.ブログ名の由来を教えて!

 貯水池。

 

3.自分のブログで一番オススメの記事

いつかしかるべき時が満ちて書かれるであろう記事。

 

4.はてなブログを書いていて良かったこと・気づいたこと

 enchantMOON

 

5.はてなブログに一言

オリジナルグッズの第2弾が気になるので第1弾が当たってしまったらどうしようかと心配で夜も眠れません。第2弾のほうが欲しいグッズだったらどうしようかと、とても心配です。キャンペーン第2弾プレゼントのグッズは何ですか?

 

君の名は、カンケン。

よく見かけるあのバッグは「カンケン」というらしい。こちらのブログから知りました。

www.rinsimpl.compw

サムネイルがPENTAXのカメラのようだったので本文を見たらPENTAXでした。レンズがそれっぽい。せっかくなので最後まで目を通したところ、思いがけずあのよく見かけるリュックが「カンケン」という商品だとを知ることができました。ありがとう。

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「カンケン」。去年ぐらいから電車内でもよく見かけます。大学生ぐらいの女性が背負っていることが多い気がする。値段を調べたらA4版が入るサイズで10000円ぐらいするらしい。

 

ついでに最近見かけたバッグを並べてみる。

 

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「anello」というタグの付いたバッグ。こちらもやはり学生からお子さん連れの方まで女性の利用率が高いバッグ。ヨドバシカメラのバッグコーナーにも大量に展示されていたので流行っているなと思いました。類似品まで現れてニュースになっていたり。上部の開き口ががま口のようにぱかっと開くので使い易いとのことです。カンケンの半分ほどの価格。

 

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ネットでみかけて気になっていたものの、実際に使用されている様子を見かけたのは一度きりの「ひらくPCバッグ」。体格のよい男性が使用していたこともあって意外に小さい印象。価格はカンケンの倍ほど。2016年グッドデザイン賞受賞らしい

かなり明るい白っぽい色だった。販売サイトを確認したらばオリジナルカラーはグレーとブラック。明るい白にもっとも近い印象の色はウィートという色でEVERNOTE-Edithionという、EVERNOTEとのコラボカラーらしい。

superclassic.jp

ヨドバシカメラ店頭で展示されていたり、普段見るニュースサイトで取り上げられていれば気にかけても、疎遠な情報からはとことん疎遠で視界にすら入ってこない。かなり意識して読むブログの範囲を広げてみるべきかもしれない。

 

なお、今回はenchantMOONで描いてクリップスタジオペイントで加工しています。ペンの色を濃く設定しておけばよかった。enchantMOONは落書きするには最適。記憶を頼りに再現しているので、これもフィクションだよな。