パワースポットが呼んでいる、室生寺五重塔。

女人高野と称される室生寺高野山へは女人禁制の時代に、高野山の代わりに女性が参詣する先とされた室生寺。その室生寺にも五重塔

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室生寺五重塔

これまでに紹介してきた五重塔群と比較して、華奢で小さい。圧倒的に小さい。近年、台風の影響で大きく損壊したが、美しく修復された姿である。

 

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室生寺五重塔

さらに、塔の本体部分、相輪の形をよく見ていただきたい。独特の形状であることが知られている。

 

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室生寺五重塔

奥の院へ続く山道から振り返ると五重塔五重塔はもう堪能したから、室生寺の他の話を続けよう。

 

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天然記念物室生山暖地性羊歯群落

道の先には「落石注意」「マムシに注意」と賑々しい一角が現れる。「天然記念物室生山暖地性羊歯群落」の石碑まで並んでいる。なにこれ。

 

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天然記念物室生山暖地性シダ群落の看板

看板の説明によれば、暖地性羊歯(シダ)の北限群落らしい。奈良山中が北限とか、シダ、よわい。

 

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天然記念物室生山暖地性シダ群落

看板の近くに群生しているシダが、その暖地性シダだろうか。シダだね。うん。

 

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室生寺奥の院御影堂

奥の院には盛大な懸造の建物と、御影堂、さらに御朱印を頂く窓口が位置している。というわけで、御朱印帳を抱えてパワースポット巡りをする方々はこの奥の院を目指すらしい。奥の院の御影堂もなかなか重要な建物なのである。屋根は板瓦葺、つまり木の板で葺かれている。

 

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室生寺仁王門

パワースポットが目的ではないから、あとは室生寺の建物を少しだけ紹介して締めよう。受付を過ぎた先には仁王門。

 

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室生寺金堂

平安時代の建築とされる金堂。前面の張り出し部分は後世の拡張。

 

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室生寺金堂

張り出し部分の妻側。太い虹梁と蟇股、というか板蟇股が目立つ。拡張部分との接合部では、屋根がかなり無理矢理に納められている。

 

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室生口大野駅ホームと電車

室生寺最寄りの近鉄室生口大野駅から電車に乗って、次は長谷寺へ行こうとしている。さて、写真の文字は潰れて読めないが、電車の行き先表示は「 急行大阪上本町」。察しのよい地元の方には、もうオチが読めただろう。

 

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当麻寺駅

 次に下車した先は当麻寺駅。関西の電車で何度も同じトラップにかかってきた。急行と各駅停車が同じホームに停車するワナ。長谷寺駅は各駅停車しか停まらない。

 

パワースポットとか、何も影響ない。それとも、パワースポットの影響で当麻寺へ到着したのか。当麻寺にも塔はある。次回は当麻寺の塔にしよう。三重塔だがな。

 

 

今週のお題「休日の過ごし方」

パワースポット巡りも定着したブームなのか。神社仏閣に数人グループの女子を発見すると、そこはパワースポットとして紹介されていることが多い。女子力はパワースポットを巡る脚力と比例する仮説。

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室生龍穴神社の案内板

室生寺近くの龍穴神社が特に知られたパワースポットらしい。室生寺からはちょっと離れた場所にある。境内の案内板によれば神社からさらに歩いて移動しなくてはならない位置に龍穴があるらしい。パワースポットのパワーは龍穴がすごいらしい。

らしい、らしいばかりなのは、パワースポット情報は事前に何も調べていないから。近くまで行きながら全くスルーも珍しくない。

しかし、偶然にして五重塔とパワースポットがかぶると、まるでパワースポット巡りをしているように見えるかもしれない。おまけに行く先々で駅と電車も記録しておく。まるで「鉄」のように見えるかもしれない。

神社仏閣の建物を観るために休日を充てているはずが、「鉄」であるとかパワースポット巡りという別の休日の過ごし方にも変換可能ということか。「鉄」は論外としてパワースポット巡りはウケが良さそうだ。これからは休日の過ごし方を問われたらパワースポット巡りだと答えることにしよう。

 

塔のなかの塔、五重塔といえば五重塔、法隆寺五重塔

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法隆寺五重塔

五重塔といえば、法隆寺五重塔。正面からどーん。しかし、この写真では塔の本体は見切れている。

 

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法隆寺五重塔

正しくはこちら。ただし背面だが。何が違うかといえば、上の「相輪(そうりん)」が見切れていない。塔の本体はこの相輪と、相輪の下の心柱、心礎(心柱の礎石)、それと仏舎利

建物っぽい部分は全て飾りなのだ。ジオングは正しかった。

屋根を数えると一段多い。一番下の屋根は、瓦葺ではなく板。この部分は「裳階(もこし)」と呼ばれて建物本体ではないとされる部分。初重の壁の周囲をカバーしてるような状態。正しい屋根は、きちんと五重だ。

 

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法隆寺西院伽藍・大講堂

回廊の内には、もう一棟、平安時代の建築として知られる大講堂。創建当時から、現在の大講堂の位置に建物は存在したらしい。ただし、回廊の外として。現在は大講堂周辺で回廊が屈曲している。やはり平安時代に現状に変更されたらしい。おかげで大講堂側からは金堂と五重塔を並べてきちんと写真に納められる。

 

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法隆寺西院伽藍・金堂と五重塔

左に金堂、右に五重塔、となるこの配置の写真が多いが、現地へゆくとこちらのほうが撮影しやすいからだろうなと思う。背景に中門がみえるとおり、本来は逆が正面なのだろう。しかし中門からの距離がそれほどないため、写真が撮り難い。

 

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法隆寺西院伽藍・五重塔と金堂

中門側から、超広角で撮るとこんな感じ。正面は左に五重塔、右に金堂。写真左端にちらっと写っている部分は中門の屋根。

 

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法隆寺西院伽藍

中門の外側から、左に五重塔が見える。

 

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法隆寺西院伽藍・妻室

回廊の外になるが、気になる建物。僧房に付属する「妻室」。小部屋が並ぶ長屋。隣接する東室の付属施設なのだろうが、この規模では用途が気になる。

 

五重塔のエリアは西院伽藍、夢殿などのエリアは東院伽藍として区別されている。ということで、東院伽藍へ移ろう。

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法隆寺東院伽藍・絵殿と舎利殿

夢殿などが含まれる東院伽藍は、西院伽藍の東に離れている。東院伽藍の絵殿と舎利殿。この建物の西側に、奈良時代としては貴重とされる建物がある。

 

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法隆寺東院伽藍・伝法堂

奈良時代の住宅の数少ない遺構とされる伝法堂。奈良時代の住宅を移築した後、仏堂に改修した建物と考えられている。妻側には奈良時代を代表する構造「二重虹梁蟇股(にじゅうこうりょうかえるまた)」がみられる。虹梁(虹的に湾曲した梁)が二重になっていて、蟇股で積んである、それだけのことだが、「二重虹梁蟇股」と書くとつよそう。

 

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奈良県庁舎

奈良でつよそうな建物といえば、奈良公園へ行く度に気になる奈良県庁舎。1965年の建築らしい。

 

casabrutus.com現代建築としての紹介はCasa Brutusのサイトにあった。まあ、気になるよね。

 

 

今週のお題「私の癒やし」

この流れでこのお題なのだが、古い建築を眺めて癒されたりはしないな。情報量が多過ぎて疲れる。法隆寺五重塔とか、もう、理解に苦しむ要素だらけよ。

そこへ1500年分のなんだかんだが積み重なっている。読み取ろうとすれば癒される余裕はないと思うんだが、古刹では何が癒しとなるのだろう。美しいと感じる心は1500年前と変わらないと思いたいが、何も無いところへポンとこの建物が現れた衝撃は想像するしかない。

とかぼんやり考えていたが、上淀廃寺であるとか、正家廃寺のような遺構も存在していたということで、法隆寺西院伽藍にも残っていない仲間がたくさん存在していたけれども、なんだかんだで虚空からポンと現れたような残り方をしているだけなのかもしれない。

醍醐寺の五重塔は屈強

醍醐寺はそういえば行っていなかったと気がついて、行ってみたときの五重塔。やたら広い境内を巡った大徳寺知恩院の記憶と混ざって行ったことがあるような気がしていた。気がしていただけだった。

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醍醐寺五重塔

応仁の乱で周辺伽藍は全焼したが、平安時代創建当時の姿と伝えられる恐ろしくタフな五重塔。本体である塔上部の相輪の占める割合が大きく、よけいに屈強に見える。内部は曼荼羅の世界で彩られているらしいが、拝観はできなかった。

 

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醍醐寺五重塔

斜めから撮った五重塔。軒下の組物や支輪天井がもりもりと賑やかだ。後世の塔などと比較すると部材が太いにもかかわらずみちみちと詰まっている印象。優雅というよりは、やはり強そうなのだ。平安時代の建物は、平等院鳳凰堂もやはり強そうだ。

五重塔はこのぐらいにして、醍醐寺の境内もちょっと回ってみよう。

 

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醍醐寺三宝院唐門

醍醐寺といえば豊臣秀吉の「醍醐の花見」。秀吉の時代に主に整備された三宝院は書院造の初期の姿として知られる。その、三宝院への正式な門、唐門。だが、なんか違うと思うだろう。唐門といえば、正面に唐破風があるはずなのに。

 

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醍醐寺三宝院唐門の唐破風

唐門の唐破風は正面の平側に位置することが多いが、この門のように側面の妻側に唐破風があるタイプの唐門らしい。2011年に解体修理が完了したばかりで、ぴっかぴかなのだ。

 

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醍醐寺三宝院大玄関の縁

三宝院の大玄関から庭へ向かうと、正面に先の唐門が見える。仰々しい装飾で察していただくとおり、それなりの方しか唐門からは出入りできないはず。唐門から入った正面がこの縁。

 

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醍醐寺三宝院大玄関の唐破風

唐門の正面には唐破風。それなりの方はここから出入りしたのだろうか。境内案内図には大玄関と表記されている建物なので、この棟が全部玄関。まあ、そういうものだ。

 

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醍醐寺三宝院表書院(左)と純浄観(奥)

表書院の先にちらっと見える建物が純浄観。純浄観は公開されていなかった。解説の方の説明によれば、豊臣秀吉の醍醐の花見に際して、純浄観と同じ建物が八棟建てられたうちの一棟を、現在の場所へ移築したものが伝わったとされるとのこと。花見の宴のためだけに、八棟揃いの建物を並べる趣向。なんという贅沢。とんでもないですね。

 

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醍醐寺「カフェ・スゥ・ル・スリジエ」

一方、現代の我々のためにはカフェ。

 

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醍醐寺「カフェ・スゥ・ル・スリジエ」内部

霊宝館エリアの入口横に「カフェ・スゥ・ル・スリジエ」が。内部はイケアの家具でコーディネートされたモダンなカフェ。午前中の早い時間だったせいか、たまたま先客がいなかった。お茶を飲んでいるあいだにぞくぞくと店内が埋まっていた。店内で使用されているカップやグラスもイケアの製品らしい。

もう一ヶ所、駐車場の近くに雨月茶屋という飲食施設があるが、こちらは食事がメインのようだった。帰りのバスを待つ間、ちょっとお茶と休憩という場合はカフェも便利だ。ただ、醍醐寺の公式サイトにはカフェの情報がみあたらない。恒久的な施設ではないのかもしれない。

 

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醍醐寺境内案内図

上醍醐にはさらに技巧をこらした建物群が控えているが、このときは下醍醐五重塔三宝院があるエリア)を回るだけで精一杯だった。

 

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醍醐寺『漫画 聖宝物語』の幟

荷物になるためあきらめた『漫画 聖宝物語』。醍醐寺開祖、理源大師聖宝の公式漫画を、ぜひとも入手したい。三宝院入口の売店でちらっと見ただけだが、これは気になる。

なんとか十分な時間を見繕って再訪したい。

 

今週のお題「行ってみたい場所」

八坂の塔からはじめる五重塔コレクション

八坂の塔こと、法観寺五重塔。細い坂道を登った先に塔。平安京以前から位置していたとされるだけに、聖徳太子開山説も伴うらしい。

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高台寺付近から望む八坂の塔

高台寺へ向かう途中で振り返ると、ひときわ高い塔が目に入る。東寺(教王護国寺五重塔と並ぶ「京都らしさ」の象徴だろう。

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八坂の塔こと、法観寺五重塔

今年の京都はそこらじゅうに浴衣レンタルが展開されていて驚いた。皆々、浴衣で京都の町を楽しんでいるようだ。

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八坂の塔と坂道。

この狭い坂道へ人力車も入ってくる。浴衣の人々とあわせて、観光的には楽しい風景だ。夏は浴衣でも暑そう。

ところで、冬はどうするのだろう。調べたら、着物レンタルだそうです。それはそうだ。

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八坂の塔

拝観は夕方の早い時間までということで、今回は内部に入っていない。塔の内部まで拝観できる数少ない例なのだそうだ。残念。

やや幅の広い道に面しているとはいえ、巨大な塔が狭い境内に押込められているように見える。塔は15世紀の再建らしい。元は広い境内が存在していたのかもしれないが、よくわからない。

金箔の入ったソフトクリームが名物なのか、この広場で食べている人が目についた。

 

平城京から長岡京を経て、平安京の内部に計画された寺院は、南の端に位置する東寺と西寺だけだったらしい。平城京までは薬師寺をはじめ、現在の元興寺など、主な寺院も遷都に従ったが、平安京は都の内から寺院を基本は排除。政治的にクリーンな新しい都市を目指したらしい。

東寺は教王護国寺として現在も境内がそれなりに継続しているから、あのあたりが平安京の南端に当たるはず。西寺は唐橋西寺公園内に西寺跡として位置がわかる。東寺と西寺跡は、平安京の南北の中心、朱雀大路に対応する現在の千本通を軸として、東西ほぼ対称の位置にある。

じゃあ、京都にやまほどある寺院、あれは何だ、と思う。思うよね。

法観寺も、清水寺も、平安京以前に起源が遡るとされる。いづれも、平安京の範囲と現在の地図を比べると、ほぼほぼ東側の外。ずばり東山殿と呼ばれる慈照寺*1も、平安京の外だ。北山殿こと鹿苑寺*2も、平安京の北側の外だ。

現在の京都市街中心部を四条河原町あたりととらえると、平安京の状態から比較して、町の中心がかなり東側へ移動しているのだろう。中心軸に対応する千本通は、二条城よりも西側に位置している*3繁華街の中心に寺院が集中しているようなイメージは、現在の繁華街が東の端へ寄っているだけで、元は都の外側の郊外だったわけだ。

平安京の内部に対応する位置に、現在分布している寺院については、また別の話として、京都の町といえばお寺というイメージも、平安京の時代から考えるとかなり新しいものなのかもしれない。

なんとなく集めた五重塔を並べてみようというだけなのだ。次は醍醐寺の予定。

*1:銀閣がある寺院で、銀閣寺ではない。

*2:金閣がある寺院で、金閣寺ではないはずだが、最近は主張を諦めたらしい。

*3:朱雀大路平安京の物理的な中心軸ではあるが、当時の都の中心としての実態はわからない。

駿府城はハンバーグ

丸くてじゅわじゅわのハンバーグ、静岡の至宝と詠われるハンバーグ。「さわやか」のハンバーグのためなら青春18きっぷを1コマ消費することも厭わない。

昨年のハンバーグの記録。

pool.hatenablog.jp

そんなこんなで、今年も「さわやか」で丸いハンバーグをおいしくいただいた。今年は、しかし、ひと味違う。行程に余裕を持って、駿府城を詣でたのだ。「さわやか」の待ち時間が長かったともいえるが、ともかくも駿府城も目的地なのだ。

いきなり、駿府城をたずねた弥次さん、喜多さんの銅像に迎えられる。東海道中ではある。確かに。なるほど。

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駿府城付近「府中 弥次喜多像」。

気をとり直して先を急ごう。
どん。

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「わさび漬発祥の地」碑。

わさびの記念碑かと思えば、わさび漬の記念碑だ。メインは上の巨大わさびではなく、下の樽らしい。わさび漬に発祥の地があったのか。なるほど。絵面としては、巨大わさびを重しに漬けられるわさび漬。なぜこの姿になったのか、製作した人は何を思ったのか、疑問は尽きない。台座の説明によれば、昭和43(1968)年に、明治百年を記念して静岡県山葵漬工業共同組合によって設置されたらしい。

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静岡県庁本庁舎

道を挟んで向こう側には、近代風の建物に瓦屋根。いわゆる帝冠様式。名のある建物に相違あるまい。後で調べたら静岡県庁舎本館。登録有形文化財とのことで、昭和12(1937)年の建物らしい。約80年経過しているということは、大阪城天守閣といい勝負か。なるほど。

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駿府城内「家康公お手植えのミカン」

ようやく城内に入ると、「家康公お手植えのミカン」なる一角。ミカンの木がこんもり集まっている。

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駿府城内「家康公お手植えのミカン」とフェンス

ミカンの木は、実際は厳重なフェンスにガードされている。案内板によると昭和25年に静岡県天然記念物に指定されているらしい。案内板は「家康手植えのミカン」表記。静岡といえば、ミカン。なるほど。

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駿府城内「徳川家康公之像」

ミカンの近くには、鷹を従えた「徳川家康公之像」。静岡といえば徳川家。なるほど。

そろそろハンバーグの予定が迫る。というわけで、駿府城周辺には静岡が詰まっている。駿府城の南東に隣接する新静岡駅ビル「cenova」の「さわやか」へ移動しよう。

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「さわやか」がある、新静岡駅ビル「cenova」

もちろん、城らしい写真も撮ってある。

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駿府城巽櫓とハト

駿府城巽櫓と堀を背景に、ハト。人慣れしている。

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駿府城巽櫓とハト

あと一歩、近づくと飛んでゆかれた。

城以外の諸々が印象的だった駿府城。ハンバーグと合わせて楽しめること請け合いである。2時間待ちと告げられてもcenova店なら大丈夫。JR静岡駅から余裕で徒歩圏内でもある。

あのすばらしいマウスをもういちど

だいたい1年前にマウスが壊れた、USBハブが壊れたと大騒ぎしていた。

pool.hatenablog.jp

粛々と、また、マウスが壊れる時期が来た。横着してマウスの買い替えをケチったことが原因だ。「古のまだ動作するマウスの祠(気に入らなかったマウスを放り込んである箱)」から召還したマウスが寿命を迎えただけのことだ。

マウスの最後はこんなふうにはじまる。まず、右クリックが効かなくなる。押したはずの右スイッチの反応が鈍い。ゴミでも詰まったかと掃除してみるが、鈍い反応はそのまま。次にカーソルが飛ぶ。センサーにゴミでも詰まったかと掃除してみるが、カーソルは挙動不審。

やれやれ、また寿命がきたらしい、と、このあたりで諦める。「古のまだ動作するマウスの祠」からマシな個体を引っ張り出してきて、とりあえずこれでなんとかする。

そして、なんとかならずに、また右クリックの不具合ループへ。なお、このまま不具合マウスを使い続けると左スイッチが反応しなくなる。どうやら、現在の使用環境では約1年でスイッチの寿命が来てしまうようだ。道理で「マウスの墓場」(デザインが気に入っているから壊れていても捨てないマウスが放り込んである箱)にもマウスが貯まってゆくはずだ。

 

買い替えのタイミングが来る度に、ああ、もう一度あのマウスが発売されてくれないだろうかと思うマウスがある。エレコム「LUNARIS VARIABLE USB M-LUBシリーズ M-LUV」だ。

LUNARIS VARIABLE USB - M-LUV

エレコムの製品紹介ページは残されているが写真はない。

 

ファンも多かったようで、「ルナリス マウス」で検索するとそれなりに綴られた思い出が並ぶ。まだ光学式ではなくて、ボール式だったころのマウスだ。残念なことに、発売当時の仕様ではスクロールホイールが無い。

ルナリスはマウス本体下部のダイアルを操作することで、dpiの変更ができるという特徴があった。デザインのアクセントにもなっている本体下部全体のダイアルは、マウスを使用しながら掴んでまわすことができる。

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ELECOM LUNARIS VARIABLE USB

画像検索して描いてみたルナリスのマウス。白色(オフホワイトっぽい白)と黒色があったらしい。dpi可変ダイアルの上が盛り上がったデザインで、ここがちょうど親指を乗せて操作する位置になる。

背中の特徴的なスリットから気がつく方もいるだろうし、詳しい方は周知のとおり、かつてのApple Macintoshのデザインを担当したことで知られるフロッグデザインが手がけている。あらためて今、見直しても古びていないデザインだと思う。

捨てていなければ、「マウスの墓場」に今でもあるかもしれない。いや、スイッチはおかしくなっていたから、捨てたかもしらん。


懐かしがっていても仕方がないので、またヨドバシでマウスが茂る通路をうろうろしてくることにする。

稲荷社の猫

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キツネに囲まれた猫。

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鹿島神宮境内の稲荷社にいた猫。

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鹿島神宮境内の稲荷社。

大小様々のキツネ像に混ざって猫。賽銭を入れると、奥へ逃げてしまった。

青春18きっぷを使い切ろうと、鹿島神宮香取神宮へ出掛けた。とても1日で回り切らない。涼しくなってから、また行ってみよう。

 

今週のお題はてなブログ フォトコンテスト 2017夏