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「ハイツ神田川」はいかにして繁栄し、衰退し、そして甦ったか。その3

1980年代後半に時代に合わせて改装される「ハイツ神田川・改」ですが、あわせてもう一段階の変化が生じています。「四畳半」から「六畳」へ、居室の広さが変化しました。しかし、この変化は風呂なし、または共同風呂、共同トイレといった基本スペックの変化にはつながりませんでした。

 

うらぶれた三畳よりは四畳半、四畳半よりは六畳が夢と希望の対象となったことは間違いありません。六畳一間の「ハイツ神田川・改G」は比較的長く存続したようです。ただし、すぐに次の変化に曝されることとなったので、現存数は少ないかもしれません。

 

そして、スペックに最初の変化が現れたのは台所だったようです。

 

せっかくなので、まあ、「ハイツ神田川」から「ハイツ神田川・改」、「ハイツ神田川・改G」の間取りを比較してみます。

 

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広くなっているだけですが、まずは広さが贅沢だったわけです。三畳からみれば六畳は倍の広さですから、非常に一人暮らしの夢が広がる規模です。

 

1970年代末からには一室が広くなると同時に、一室の独立性が高くなる方向にも変化が生じてきます。「ハイツ神田川・改G」の左角には小さな専用の流しが見て取れます。一口のガスコンロが設置できる、専用の台所が設けられる例がぼつぼつ現れてきました。

 

というわけで「ハイツ神田川・改」の改装の前に、スペックの変化を押さえておく必要がありました。

 

つづく

次回更新は来週月曜日の朝です。