ホットケーキがじょうずにやけるようになった
おおよそ1ヶ月の修行を経て、ホットケーキがじょうずにやけるようになった。音楽に合わせてハンドルを回すと、こんがりじょうずに肉がやけるのと同じ。
安定して同じ品質のホットケーキが量産できる。ホットケーキミックスすごい。
そして見いだしたコツは、やはりパッケージの「作り方」に忠実に。加える水や牛乳の量をきちんと計る。タイマーを使って時間を計る。一度に広げる生地の量も「作り方」を目安に決める。そして、時間通りに待つ。これだけ。
しかし、これだけ、が難しい。
「作り方」のとおりに片面をじーっと焼いてぷつぷつ穴が開くまで待つあいだが長い。約3分、タイマーでしっかり計る。じーっと待つ。だるい。
一気にひっくり返してからも、じーっと待つ。約2分。これもタイマーで計る。だるい。
時間をしっかり計ってひっくり返すと、出来上がり見本のとおりふっくら厚いホットケーキに膨らむ。
したがって、おいしく美しいホットケーキはタイマーで計った時間をじっと堪えたあかしなのだ。1枚焼き上げるには約5分。
火加減も「作り方」のとおり弱火。弱火の加減を知るために、何度も試して自宅の機器での最適値を見いだすことも必要。ガスよりはIH、またはホットプレートが一定の温度を維持できることから、美しい仕上がりにつながるようだ。
美しい焼き上がりの、焼きたてのホットケーキを割ると、ふんわりほかほか。
皿に積み上げると、パッケージ写真のとおりに膨らんだ厚いホットケーキ。ものすごい充実感だ。
しかし、1回の量で3枚から4枚、20分ほどをホットケーキにかかりきりなのだ。おいしくて、むくわれて当然だろう。
そうこうして遊んでいるうちに、優雅にホットケーキを焼く時間がなくなってしまった。