流れよ音楽
なくしたと思っていた充電ケーブルが出てきたから、Bluetoothのオーディオレシーバーを起動して、久しぶりにPCに保存している曲を聴いている。
『流れよ我が涙、と警官は言った』がフィリップ・K・ディックの短編だという話は、いつごろだったか、ラジオから聴こえていた。前後の話はもう憶えていないが、それで、ラジオからはダウランドの「流れよ我が涙」が聴こえてきた。
今、ヘッドホンから流れている曲は、スティングが歌うダウランド、「ラビリンス」。2006年のアルバムらしい。どうしてこれが保存されているのか、iTunesでデータを購入したものなのか、CDを購入したものなのか、はっきりとは憶えていない。何もかも忘れているが、たぶん、ダウランドの曲を聴こうとしてはいたのだと思う。
雑音まじりのラジオの音と違って、ヘッドホンからは、クリアでステレオで、リュートの弦が弾かれる音もくっきりと聴こえてくる。BGMとして何かしながら音楽を楽しみたいが、聴き入ってしまう。どうも、ながら聴きということができない。曲の種類に依るわけでもない。
魔法でどうにかできるならば、ちょっとばかり気を抜いて、音楽を聴き流してみたい。
今週のお題「もしも魔法が使えたら」