それはせんせい
「せんせい」といえば先生、ではなくて「せんせい」。それは「せんせい」。
タカラトミーの製品ページへリンクをはってしまえば一瞬で記事が終わる。
100円ショップで小型の類似品を見かけてから、そういえば簡単なメモには「せんせい」が便利だよな。またまた、何かの用事のついでか、特に用事もないときだか忘れたが、ヨドバシへ出掛けたときに探してみた。
まだだ、まだ終わらんのだよ。
「せんせい」はもう、かつて知っていた「せんせい」ではなかった。夏目漱石みたいだな。なにしろ姿形に面影は残るが、ほぼ別モノであった。
先ず、アプリ連携を詠う機能強化。もう勘弁してよ、アナログで十分だよ。だが時代に取り残されないためにはアプリだ。
次に、コレジャナイ感が膨らむ、マイクロカプセルシート。マイクロカプセル化されたらしい磁性体がなめらかな描線を実現します。なめらかで繊細。磁性体封入シートは交換可能、とよろしいことばかりのように見える。しかし、ぺにゃぺにゃのシートが頼りない。かつての「せんせい」は100均の類似品同様に堅い磁性体封入ボードでガツガツ描けたような記憶が。
なぞって描くお絵描きシートや文字板はさすがに不要なので箱に戻した。
最後のナニコレイベントはキャリブレーション作業。キャリブレーションとは表現されていないが、これはキャリブレーションだ。磁性体を安定させるために、説明書に従って全体を黒く塗っては消去を数回繰り返す。スタンプでぐりぐり黒く塗り、消去。ぐりぐり、消去。ぐりぐり、消去。だんだん楽しくなってくる。
あれ、いま、「せんせい」楽しい。
知らない「せんせい」だけど、これはこれで楽しい。
丸と四角のスタンプ、ペンが付属している。
80年代風に描いてみた努力。8ビットマシン時代のカラーを再現してみたらあんまりにもあんまりだった。21世紀の弱い心は白黒加工でもしないと耐えられない。
新しい「せんせい」はふんわり系の描写が得意かもしれない。ここまで引っ張ったのなら作例を出せと思うよな。だが、無い。描いては消し、描いては消し、残らないから楽しいのだよ。それに、意外と写真に撮ってうまく加工するのは難しい。そのうちチャレンジしよう。
さて、アプリ連携機能まで付くのなら、タブレットPCみたいなんでよくない?と連想するとおり、店頭にはカラータブレットの専用機的な製品もあった。
ここまで来るとあと一歩でiPadと専用ペンシルでお絵描き。
「せんせい」に求めるものは、そんな高度に発達した魔法の力じゃないんだ。電池が切れたら消えるような魔法じゃないんだ。薄くはかないふらふらした線を描いてみたいときもあるじゃないか。
だいいち、「せんせい」は電気が要らないんだ。ゴミも出ない。すばらしいじゃないか。