あのすばらしいマウスをもういちど

だいたい1年前にマウスが壊れた、USBハブが壊れたと大騒ぎしていた。

pool.hatenablog.jp

粛々と、また、マウスが壊れる時期が来た。横着してマウスの買い替えをケチったことが原因だ。「古のまだ動作するマウスの祠(気に入らなかったマウスを放り込んである箱)」から召還したマウスが寿命を迎えただけのことだ。

マウスの最後はこんなふうにはじまる。まず、右クリックが効かなくなる。押したはずの右スイッチの反応が鈍い。ゴミでも詰まったかと掃除してみるが、鈍い反応はそのまま。次にカーソルが飛ぶ。センサーにゴミでも詰まったかと掃除してみるが、カーソルは挙動不審。

やれやれ、また寿命がきたらしい、と、このあたりで諦める。「古のまだ動作するマウスの祠」からマシな個体を引っ張り出してきて、とりあえずこれでなんとかする。

そして、なんとかならずに、また右クリックの不具合ループへ。なお、このまま不具合マウスを使い続けると左スイッチが反応しなくなる。どうやら、現在の使用環境では約1年でスイッチの寿命が来てしまうようだ。道理で「マウスの墓場」(デザインが気に入っているから壊れていても捨てないマウスが放り込んである箱)にもマウスが貯まってゆくはずだ。

 

買い替えのタイミングが来る度に、ああ、もう一度あのマウスが発売されてくれないだろうかと思うマウスがある。エレコム「LUNARIS VARIABLE USB M-LUBシリーズ M-LUV」だ。

LUNARIS VARIABLE USB - M-LUV

エレコムの製品紹介ページは残されているが写真はない。

 

ファンも多かったようで、「ルナリス マウス」で検索するとそれなりに綴られた思い出が並ぶ。まだ光学式ではなくて、ボール式だったころのマウスだ。残念なことに、発売当時の仕様ではスクロールホイールが無い。

ルナリスはマウス本体下部のダイアルを操作することで、dpiの変更ができるという特徴があった。デザインのアクセントにもなっている本体下部全体のダイアルは、マウスを使用しながら掴んでまわすことができる。

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ELECOM LUNARIS VARIABLE USB

画像検索して描いてみたルナリスのマウス。白色(オフホワイトっぽい白)と黒色があったらしい。dpi可変ダイアルの上が盛り上がったデザインで、ここがちょうど親指を乗せて操作する位置になる。

背中の特徴的なスリットから気がつく方もいるだろうし、詳しい方は周知のとおり、かつてのApple Macintoshのデザインを担当したことで知られるフロッグデザインが手がけている。あらためて今、見直しても古びていないデザインだと思う。

捨てていなければ、「マウスの墓場」に今でもあるかもしれない。いや、スイッチはおかしくなっていたから、捨てたかもしらん。


懐かしがっていても仕方がないので、またヨドバシでマウスが茂る通路をうろうろしてくることにする。